2022年 OCVB重大ニュース

2022.12.26

①全国旅行支援等の観光需要喚起策により入域観光客が3年ぶりに増加
2019年(実績) 10,163,900人(内、国内7,233,900人 外国2,930,000人)
2020年(実績) 3,736,600人(内、国内3,479,700人 外国256,900人)
2021年(実績) 3,016,800人(内、国内3,016,800人 外国0人)
2022年(見込) 5,672,800人(内、国内5,635,900人 外国36,900人)
【21年対比188%、19年対比55.8%】

2022年はGWや夏休みの行動制限がなく、上期においては対19年比(国内)80%まで回復してきました。
下期においては、全国を対象とした観光需要喚起策として、「全国旅行支援」が10月11日よりスタートし、これに合わせて「おきなわ彩発見NEXT」が10/11~12/27(12/28チェックアウト分)にかけて実施され、本キャンペーン期間中の県内への入域観光客数は大幅に増加し、10月以降は対19年比100%を超えてきました。

②まだまだ厳しい観光業界の経営難や人手不足
世界的な新型コロナウイルス感染拡大により、2年以上に及ぶ人流抑制があったことから、本県のリーディング産業である観光関連産業は深刻な影響を受けました。そのような中、ようやく全国旅行支援の再開、国際航空路線の再開といった明るい兆しが見えてきたところです。
しかしながら、観光関連産業にとってこの2年余がもたらした経営難や人材不足など多大な影響は残っている状況であることから、沖縄ツーリズム産業団体協議会並びに沖縄県観光協会等協議会では、沖縄観光早期復興のための今後の対応に関する意見を取りまとめ、沖縄県知事並びに沖縄県議会議長へ要請書の手交・意見交換を重ねてまいりました。
引き続きコロナ禍で苦しい観光業界の実情をとりまとめ、改善に向けた活動を関係機関と共に取り組みます。

沖縄県知事要請 3回(※10回)
沖縄県議会要請 3回(※6回)
※2020年からコロナ関連で通算

【主な要請内容】
○全国旅行支援について
○人材不足による雇用対策について
○観光事業者への経営支援について
○沖縄観光の本格復興に向けた取り組みについて
○新型コロナウイルス対策について
○教育旅行に対する要望について

③那覇空港国際線の再開
8月2日(火)、韓国仁川-那覇路線(ティーウェイ航空)で約2年5ヶ月ぶりに那覇空港国際線が再開されました(2週間6便の運航後、新型コロナ感染症拡大の影響により再び運休)。10月以降、台湾台北-那覇路線(4社)、香港-那覇路線(2社)も再開。12月から韓国仁川-那覇路線(5社)が再開し、現在は3カ国/地域から11社が3路線・週69便を運航しています。

④クルーズの再開
6月29日(水)に宮古島平良港、30日(木)に本部港に約2年4か月振りに国内クルーズ船(ぱしふぃっくびいなす)が寄港し、沖縄における国内クルーズの受入が再開されました。11月15日に国土交通省から日本における国際クルーズの受入を再開することが周知され、国際クルーズ第1弾としてにっぽん丸モーリシャスプレシャスクルーズ(横浜発着)が航行、沖縄にも12月19日石垣港に寄港しました。

⑤修学旅行、3年ぶり回復基調に転ずる。対前年比300%超の1,198校223,949人となる見通し
新型コロナウイルス感染症の影響で大きく落ち込んだ本県への修学旅行に復調の兆しが見られました。平和学習をはじめとしてSDGsや探求学習など、より深い学びが得られるプログラムが好評で、令和4年暦年の入込数はOCVBの調査において、沖縄県発表令和3年実績の381校70,038人から300%超の1,198校223,949人の見通しとなっています。

⑥県内各地で各種イベント再開
コロナ禍において、中止(延期)、またはオンライン開催となっていた県内イベント・スポーツ大会の再開が相次ぎました。那覇大綱挽まつり等各地の祭りや花火大会も3年ぶりに開催、1年の延期を経て開催された「世界のウチナーンチュ大会」には世界各国から多くの参加者が来沖しました。

(主なイベント・スポーツ大会)
10月9日(日)那覇大綱挽 事前登録した2,563人が参加
10月21日(金)~23日(日)第46回沖縄の産業まつり 参加者数24万人
11月12日(土)、13日(日)ツール・ド・おきなわ 参加者2,500人
12月4日(日)NAHAマラソン 約2万人の参加

⑦「沖縄観光のあゆみ」本土復帰50周年記念誌発行等
「沖縄観光のあゆみ」では、沖縄本土復帰前から2022年までの沖縄観光に関する出来事を年表形式でまとめており、今回の発行とあわせて、より多くの方がご確認いただけるよう、OCVBコーポレートサイトに電子版を公開しました。
また、観光情報サイト「おきなわ物語」では本土復帰記念特集記事History of OKINAWA〜沖縄本土復帰50周年特集〜」を公開。復帰からこれまでのあゆみや、旅行中に体感できる「復帰前の沖縄が感じられる施設」、復帰っ子が語る沖縄の魅力などを発信。本土復帰50周年の節目に県内で開催される「美ら島おきなわ文化祭2022」の特別広報大使として、沖縄観光PR大使の「花笠マハエ」が就任。期間中に開催された関連イベントなどを取材し観光の魅力と共にイベントレポートも行いました。

⑧沖縄が10年ぶりに朝ドラの舞台となった「ちむどんどん」の全国放送
沖縄の本土復帰50年を記念し、沖縄が10年ぶりに朝ドラの舞台となったNHK「連続テレビ小説」として「ちむどんどん」が放映されました。放送中は撮影の舞台となった本島北部のやんばるや、神奈川県の鶴見など、県内外で多くの関連イベントやキャンペーンが展開され大きな反響を呼びました。また、復帰50年を改めて振り返るキッカケづくりに大きく貢献しました。
朝ドラ放送と連動し、ドラマの舞台となった沖縄の魅力を発信するためのサイト「ちむどんどんの舞台・沖縄」を公開。ドラマのストーリーと連動する形で観光コンテンツの情報発信を行いました。

⑨旧海軍司令部壕NPO法人が45年ぶりに「未公開壕」における遺骨収集作業を実施
旧海軍司令部壕「地下壕」では、終戦から7年後の昭和27年(1952年)に第1回遺骨収集作業が行われました。その後、複数回にわたって遺骨収集作業が行われ、最後は終戦から33回忌の節目の年を迎えた昭和52年(1977年)に遺骨収集作業を行い、すべての遺骨が収集されたこととなっておりました。
一方で壕内には未公開箇所が約150m存在し、見落とされた遺骨や遺品が埋まっている可能性もあったことから、本年10月、NPO法人空援隊が遺骨収集ボランティアを募り遺骨収集作業を実施したところ、遺骨並びに遺留品が発掘されました。新たに発見された遺留品を令和4年12月17日(土)から令和5年1月31日(火)までの間、「地下未公開壕発掘遺留品特別展」として展示しております。
当該施設は、77年前の沖縄戦で旧海軍司令部として使用された基地が当時のままに保存されており、同時に海軍戦没者慰霊之塔及び戦争資料館を併設する県内唯一の戦争資料館として高い評価を受けております。

⑩令和4年度観光関連の功労者表彰に、3氏・1校が選出・受賞
・沖縄県功労者表彰「観光振興部門」:平良哲 氏 受賞
・観光振興事業功労者表彰(日本観光振興協会)大城吉永 氏 受賞
・沖縄県観光功労者表彰状:豊見山健児 氏 受賞
・沖縄県観光功労者感謝状:九州産業大学付属九州産業高等学校 受賞
 
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